皆様、こんにちは。中学受験コンサルタントの、高畠圭子でございます。
今回は暗記についてお伝えいたします。
昨今の中学受験では、暗記だけでなく考える力が必要と言われています。
ただこれ、暗記が不必要なわけではなく、暗記した知識を土台としてどこまで発展して考えられるかということだと思います。
例えば「環境問題について今後どうすれば良いと思うか」という問題に対し、全く環境についての基礎知識がなくて、現在どのような状況で、どのような対策が取られるべきかも知らないのに、答えが導き出せるとは思いません。
ということは、土台となる知識は必須。そして知識を蓄えるための暗記も必要・・・
暗記が不得意というお子さんは多くお見受けしますが、自分の暗記スタイルを確立することが重要ではないかと思います。
暗記のスタイルは大きく分けて2つ。
一つ目は内容は後回しで大筋をごっそり丸暗記し、あとから一つ一つ内容を理解していくタイプ。
二つ目は、最初から内容を理解して納得して覚えていくタイプ。
中学受験を決めたのが6年生などでなければ、どちらのタイプでも構わないと思います。(時間がない場合は、一つ目のタイプでないと間に合わないかも)
一つ目のタイプだと、早い時期から網羅的に問題を解くことができる、二つ目のタイプだと考えさせる試験問題にはじっくり考察した深い解答ができるなど、どちらもメリットデメリットがあります。
結局どちらのタイプがいいとか悪いとかではなく、お子さんのタイプを見極めるのが重要だと思います。
一つ目のタイプにおいては、歴史でよく使われるゴロ合わせ、頭文字を拾っていくスタイル、歌で覚えるスタイル、ストーリーを作るスタイルなど、お子さんが楽しく暗記できるやり方を早めに見つけてみてください。
ちなみに自分の暗記のスタイルは大人になってもあまり変わることがないようで、私は頭文字を拾っていくスタイルを中学受験から税理士試験まで続けております。
また、二つ目のタイプのお子さんに関しては、授業の進度や各教科への時間配分(暗記科目にそこまで時間をかけていられない)などから、親御さんが「とりあえず丸暗記しちゃいなさい!」と言ってしまう場合もあるかと思います。
ただ、このタイプのお子さんにとってそれは逆効果なので、本試験までの長い目でスケジュール調整をしていただくのがいいのではないかと思います。
そして、覚えたはずなのにテストであれ?思い出せない?となるのが暗記のつらいところ・・・
これについてはエビングハウスの忘却曲線に基づいて復習をするのが有効かと思います。勉強してから1日以内、1週間以内、1か月以内に再度復習することで記憶を定着させることができるようです。
中学受験は、高校生、大学生の定期試験のように短期記憶でどうにかなるというよりも数年かけてじっくり挑むものだと思いますので、できるだけ早めにお子さんの暗記スタイル、ひいては問題に取り組むスタイルを確立することが合格につながるのではないかと思います。
応援しています!
高畠圭子
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