皆様、こんにちは。中学受験コンサルタントの、高畠圭子でございます。
今回はケアレスミスをなくすための勉強方法をお伝えいたします。
暗記のやり方などは子どもによって合う合わないがありますが、このケアレスミスをなくす方法はどのお子さんにも比較的有効な手段だと思いますので、一度取り入れてみてください。
「あと4点あればクラスが上がったのに!」
「あと2問漢字が書ければ、もしくはあと1問最初の計算問題間違えなければ、合格可能性が80%になったのに!」
こんな発言をした保護者の皆様、少なくないと思います。
小学生にとって、ケアレスミスは本当にもったいないと同時に中学受験に切っても切れない悩みだと思います。
そして、ケアレスミスはどうしようもないし、次に気を付ければ何とかなると親子ともに思うことが多いかと思います。
でもその数点で合否が決まってしまったとしたら?
最近の傾向では出さない学校も増えてはいるようですが、多くの学校では最初の大問で計算問題、漢字の書き取り等を出題しています。
そこで点数を落としたくないですよね。
少しでもケアレスミスをなくすために私がおすすめするのは、「朝食前に10問くらい簡単な四則計算、漢字、ことわざをやるというルーティンを取り入れる」です。
ケアレスミスなんて注意深くやればどうにかなるし、計算問題や漢字はいつでもできるから、朝からがっつり問題を解かせたいと思う方も多いと思います。
ただ、解けるかどうかわからないがっつり問題で得られる点数を、簡単な問題数問でまかなうことができるのであれば、そちらの方が点数を上げやすいのではないでしょうか。
塾はそれぞれ計算と熟語等の毎日の基礎トレーニングドリルを出していると思います。
算数の一行問題の食塩水や角度の問題でも一応図を描いたり補助線を引いたりしなければ解けませんが、最初はもっと簡単な本当に計算や漢字のみをやってみてください。
やり続けていると、起きたばかりで頭は動いていないのに手だけが勝手に動いている状態になり、さらに数をこなすことによってミスも少なくなってきます。
そのような状態になると、最初の計算問題でのミスをなくすぞと意気込まなくてもそこで点数を落とすことが激減します。
また、難しい問題で解き方がわかったのに計算でミスをするという悔しい思いも少なくなります。
また、お子さんの多くは、テストで1問目の簡単な問題を解きながら、もう下の方の骨のある問題に意識がいっています。「今回は物語文かー、得意だー」とか「場合の数・・・全部書いたら余白スペース足りるかな」など。
そんな状態でも頭を使わず機械的に手だけを動かす癖がついていれば、確実に点数が取れると同時に他の問題を考える時間もとることができ、時間を有効に使えます。
中学受験は皆様ご存じの通り、いかに点数を多くとるかということが肝になってきます。毎回ケアレスミスによる数点で悔しい思いをしているなら、試しにやってみてください。
6年生はこれから佳境に入ってきます。がんばってください!
高畠圭子