低学年の習い事

皆様、こんにちは。中学受験コンサルタントの、高畠圭子でございます。

前回のブログからしばらく時間が経ってしまいましたが、今回は中学受験を考えた際に、低学年でどのような習い事をしたらよいかについてお書きしたいと思います。

よく話にあがってくるのがそろばんと公文ですよね。

まず、それぞれのメリットを考えてみましょう。

そろばん教育のメリット:

頭の体操としての効果:そろばんの計算は、脳を活性化させる効果があります。数学的思考力や集中力を養い、子どもの脳の発達に寄与します。

計算速度の向上:そろばんを使った計算は、速さと正確さを求められます。この練習により、計算速度や暗算力が向上し、試験において時間配分がより効果的になります。

知識の定着と応用力の育成:そろばんを使った計算は、手で計算するため数字のイメージがより具体的になります。この効果により、数値の理解や計算の定着が促され、応用力の育成に役立ちます。

公文のメリット:

個別学習の特長:公文は一人ひとりに合わせた学習プランを提供します。自分のペースで学習し、基礎学力をしっかりと身につけることができます。

理解度の確認:公文の教材は繰り返し演習することで理解度を確認する仕組みがあります。これにより、自身の理解度を把握し、弱点を克服することができます。

自己管理能力の向上:公文は自主学習を重視しています。自分自身で学習を進めることで、自己管理能力や学習意欲を高めることができます。

一般的なそろばんと公文のメリットは上記となりますが、実体験に基づく具体的なメリットについてもお書きします。

私も子どもたちも小学3年生頃までそろばんをやっていました。そろばんのメリットのひとつに速さと正確さがありますが、実際中学受験の算数に関しては、計算が速くて正確というのはかなりアドバンテージになります。

多くの学校で出題される最初の計算問題などに時間をかけず、後の考えさせる問題に時間をかけることが出来ますし、考えさせる問題においても計算過程に頭と時間を使う必要がなくなるからです。

また、級が上がると応用問題で割合の問題なども出てくるので中学受験の問題がイメージしやすいということもメリットかと思います。

親御さんやそろばん教室の先生にもよると思いますが、「リンゴを何個ずつ配ったでしょう」という問題に「4.82個」や「6,800,000個」といったような現実的にありえない解答に対し疑問を持つことができるということもメリットのひとつに挙げられると思います。

実際同級生でも中学受験のために5年生からそろばんに通い始めた子もいたので、それを低学年のうちに身につけておくのは有効かと思います。

公文についてはかなりの枚数のプリントを繰り返しやることで、計算の速度と精度が着実に上がると思います。

また、レベルアップがそろばんより早いので、次のレベルへ挑戦するモチベーションも上がりやすいと思います。

結論としては、中学受験においてそろばんと公文のどちらが有利ということはなく、それぞれのメリットと子どもの興味や適性を考えあわせて決めていくのが良いかと思います。

学習方法だけでなく、低学年で週に2、3回通えるかどうかという立地の問題もあると思いますし、教室の雰囲気や先生の指導方法も忘れずに考慮することも重要です。

そして、そろばんと公文はあくまでツールや教材であり、中学受験という目標に向かって継続的に学習することが最重要だということを忘れずにがんばってください。

   高畠圭子

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