スキルとVISAの必要性

皆様、こんにちは。中学受験コンサルタントの、高畠圭子でございます。

 前回のブログでは、国際学校受験の注意点についてお書き致しましたが、今回は、海外就労のリアルな現状につきまして、幾つか要点をお書きしたいと思います。

 日本では未だに「英語が出来ると頭が良い!」というイメージがありますが、世界に於いては英語が出来るだけでは頭が良いとは認められません。世界20億人が話せる言語ですから。ただし、世界を股に活躍するために英語は必須!これは真実だと思います。英語はツールの1つ。武器ではなくスタート地点に立つためのポイントですね。

 そんな世界の就労市場が欲するものはスキルです。つまり技術と才能です。

例えば、英語が話せる日本の芸能人の方がハリウッドに挑戦されても、苦戦されている方もいらっしゃいますね。オーディションに合格するためには、演者さんとしての計り知れない魅力や、強いコネクション、そしてマジョリティである事など、多くの理由が存在します。当然ですが、世界中から英語が話せて尚且つ凄腕のライバルが集っていますので。

 また、今メディアで人気の海外への出稼ぎですが、基本的にはノースキルで出来る仕事が殆どです。実際にワーキングホリデーVISAにて各国を転々としつつ、単純労働を繰り返して暮らし、日本に帰国された女性がおられます。日本では一度も働いたことはありません。永住権を欲して外国人の方と結婚を望んでいましたが、上手くいかずやむなく帰国されました。

 貯金も無く、スキルもなく、学術的な英語が話せるわけでもなく、海外での学歴もありません。ハンバーガー屋さんやピザ屋さん、宿泊施設のリネン交換などを転々とされていました。もちろんブロークンな英語は話せますが…。

 帰国後、幾つか職に就く為に履歴書を送ってみたようですが、全滅だったようです。40代になった彼女は、お母さんの年金を頼りに実家で暮らしています。(お父さんはワーホリ中に既に他界)時折子供向けの英会話教室で教えているようですが、日給が3,000円程度しかありません。20日働いても家を借りる事も出来ません。現在居住中のご実家も、ご兄弟がいらっしゃるので相続の際に売却の様です。大ピンチで途方に暮れています。日本では自分自身の年金も掛けておりませんし…。

 本気で海外で働くためには、就労VISAや永住権が必要となります。その為には、その国から請われ、必要とされる特別な「スキル」が必要となります。この事をメディアは絶対に報道しませんね。逆を考えても同じかと思います。日本語が話せますが、何のスキルもありませんと言う外国人の方を、企業は雇用致しません。

 しっかり学力と、スキルと、英語力を身に着けて、求められる人材となって海外を目指される方が、レベルの高い海外就労に向かう事が出来るのです。しかも永住権への近道ともなります。高収入世界人材への道は、想像を絶する狭き門なのです。

   高畠圭子

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