課金ゲームはありかなしか

皆様、こんにちは。中学受験コンサルタントの高畠圭子でございます。

昨今では、中学受験は課金ゲームだと揶揄されることが多いですね。

本日は、中学受験の課金はありかなしかについてお書きしたいと思います。

結論から申しますと、むやみやたらとオプションをつけたり、塾の補習をしてくれる個別指導に考えなしにお金を払うのはなしだと思います。

しかし、必要なオプションをつけたり、最後の追い込みに個別指導を使ったりすることは、私はありだと思っています。(もちろんいくら必要だからといって、生活を脅かすような課金は反対ですが。)

現在、大手の塾の費用は6年生の1年間で140万円くらいになります。恐ろしく高いですよね。

それに加えて個別塾や家庭教師をつければさらに金額は大きくなり、年の近いきょうだいがいれば倍近くかかりますので、さらなる課金に躊躇するのも当たり前だと思います。

しかし、どうせ出すのであれば、額面だけを見て高い高いと怒るのではなく、その課金によるメリットに目を向けて、正しく対価を支払うという気持ちになりたいものです。

メリットがある課金は、志望校別の対策講座が挙げられます。例えば桜蔭とJGは問題傾向がかなり異なるので、学校ごとのオプション講座を受けることは必要だと思います。

また、どうしても苦手な分野に関して個別指導で集中して勉強することで点数があがるのであれば、短期集中でお金をかけるのもありだと思います。

こちらの成功例ではA君がいます。彼は、目の前に課題を与えられればやるけれども自ら課題を探してやることは苦手だったため、6年生の夏以降、点数が伸び悩んでいました。

勉強自体は全く嫌ではなく、体力も気力もあるお子さんだったため、親御さんはお子さんと相談の上で最後の2か月間の塾のない日に個別指導に課金し、結果としてワンランク上の学校に合格することができました。

2か月で15万円は痛い出費でしたが、親御さんとしては正しいお金の使い方だったと納得していらっしゃいました。

そもそも親御さんが中学受験をさせる理由は様々だと思いますが、お子さんが将来いい会社に入ったりいい仕事に就いたりできるよう、中学時点からいい学校に入れてあげたいと思う親御さんはまだまだ多いと思います。

いい会社やいい仕事はこれまた様々な考えがあると思いますが、いい学校に入ることで、その幅がぐんと広がるでしょう。

トップ校にはもちろん医師や弁護士になりたい子もいますし、海外に目を向けている子も多いです。また、稼ぎのいい職業には興味がなく、音楽に傾倒してミュージシャンを目指す子など本当にいろいろなお子さんがいます。ワンランク上の学校に入ることでお子さんの将来の幅が広がると考えれば、有意義なお金の使い方だと思えるのではないでしょうか。

オプション講座や個別指導を取ることで、年間数十万円余計に出て行ってしまうかもしれません。しかし、これから先のお子さんの長い人生において、好きなことができたり希望の仕事に就けたりする可能性が高まるのであれば、私は課金に概ね賛成です。

高畠圭子

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