皆様、こんにちは。中学受験コンサルタントの高畠圭子でございます。
夏期講習が終わり、6年生はそろそろ本格的に志望校を選ぶ時期かと思います。
中学受験でよく聞かれるのが、「大学付属がいいか、進学校がいいか」と「共学がいいか、別学がいいか」という2点です。
本日は「大学付属がいいか、進学校がいいか」についてお書きしたいと思います。
私は、子どもが進学する学校がその子にとって一番いい学校だと思っているので、結論から申し上げますとどちらでもいいと思います。
ただそれだと元も子もないので、いくつか指標となる点を挙げたいと思います。
まず、勉強をできるだけ気にせずに野球やサッカーなどのスポーツをやりたいと決めているお子さんは基本的には大学付属がいいと思います。
特に野球やラグビーは中学から強豪校に行くことで、中断せず大学まで続けてスポーツができますし、サッカーのユースチームなど学外のチームに所属しているお子さんは高校生の一番伸びる時期に受験をしなくて済みます。
次に、官僚や医師や弁護士、外資のコンサルタントになりたいと思っているお子さんは御三家や同等レベルの進学校をお勧めいたします。
こちらは大学付属か進学校か、というより同級生や先輩などの周囲の環境が全く違います。
そして、将来どのようになりたいか全く見当がついていないお子さんは大学付属がいいかもしれません。大学受験がないことで、6年間時間をかけて自分がやりたいことやなりたい姿を考えられるからです。また、大学付属に来る子は大学受験に邪魔されたくないような様々な趣味を持った子も多いので、その子たちと交流することにより、自分が知らなかった世界を知る時間を作ることができます。
ただ、大学付属の中には内部進学率が著しく低い学校もあります。大学付属だからといって、数人しか行けない学校にお子さんを入れて、6年間そのためだけに頑張らせるのは賛成しません。
そもそも大学付属がいいというのはほとんど親御さんの考え方であって、お子さんはもっと単純に「制服が可愛いから」とか「鉄道研究会があるから」といった理由で学校を選ぶと思いますし、それがモチベーションになって真剣に勉強に向かうようになったりするのだと思います。
受験戦争に巻き込まれるのは中学受験の1回だけでいいからと、大学付属に入れたい親御さんのお気持ち、とてもよくわかります。
よくわかるのですが、大学付属か進学校かだけでなく、お子さんの特性や将来やりたいこと、学校の特長や部活動などいろいろな角度から志望校について検討してみてください。その際は是非、お子さんと一緒に検討することをお勧めいたします。
高畠圭子