中学受験の利点について

 皆さまこんにちは。中学受験コンサルタントの高畠圭子です。

いよいよ1月10日を皮切りに関東圏の中学受験が開始となりましたね。

お子様だけでなく、周りで支えていらっしゃる全ての方々が緊張の日々をお過ごしの事と思います。

 さて、今回のブログでは中学受験に関して意外な利点をお話したいと思います。

 

知人の日本語教からに伺ったお話なのですが、「明白」の読み方につきまして、皆様、如何様にお読みになられますか?「めいはく」はおわかりかと思いますが、「あからさま」とも読みます。この2つの読み方を、外国人の高度人材で日本語検定1級を目指す方々は、普通に語彙学習しておられるようです。

驚きました。外国人の方が難解日本語・語彙につきましても、しっかり学んでおられるという事に…。

 一方で日本人の中には、「こんにちゎ」「~とゆう」「うちゎ~」など、基本的な平仮名の使い方が間違っている方が多くいらっしゃいます。少し残念な気が致します。

日本語は世界有数の難解言語で、語彙数も世界最高と言われています。ちなみに英語は一般的に使用する語彙は約15000です。日本語はその3倍の約45000であり、更に、流行語なども含めると約320000超えにもなります。一朝一夕で身に就くものではありませんし、

オノマトペなどは外国語に訳せません。(シクシク泣く、ゲラゲラ笑う、胃がキリキリ痛いなど)オノマトペは外国人日本語学習者が漏れなくぶつかる大きな壁でもあります。

 ところが、中学受験のための学習をすると、難解語彙学習の他に、尊敬語、丁寧語、謙譲語などを含めた美しい日本語や文法をしっかり学ぶ事が出来ます。これは生涯に渡っての宝となります。

 日本語は難解な言語ですので、会話の際や文章にする際に、無意識ではありますが脳をフル回転で駆使しています。日本人のIQが高い理由の1つだと言われています。英語は語彙数がすくないので後からでも習得可能ですが、日本語は厳しいです。

 この様に中学受験に挑戦するメリットは、ただ受験に合格するだけが利点ではないのです。日本語の語彙数を大幅に増やし、美しく正しい日本語話者となり、いつかアカデミックな論文を書くための土台作りが出来るのです。

この思考力型の日本語力は、実は英語で学術論文を書く際にも非常に役立ちます。また、昨今の流行りのAO入試や推薦入試の際に小論文を課される事がありますが、小論文は作文ではなく、テーマに沿って論じて行くものです。その為には正しい日本語力は絶対に必要となります。

中学受験に向けた学修は、実は未来の大学受験の道筋にも繋がるのです。

 

    高畠圭子

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